鈴木裕子選手の弟


 ◆高校野球東東京大会 ▽3回戦 帝京8−1駿台学園=8回コールド=(15日・神宮) 東東京では、昨夏甲子園8強の帝京が順当に初戦を突破。3番手で登板したスーパー1年生・鈴木昇太が、自己最速を一気に5キロも上回る145キロをマークする鮮烈デビューを飾り、スカウト陣の度肝を抜いた。

 ミットを突く重低音に、真夏の神宮がどよめいた。雄たけびとともに、鈴木が剛腕を振り下ろす。堂々としたマウンドさばきは、1年生に見えない。8回から登板。スカウト陣が一斉にスピードガンを向け、その球筋を追う。145キロ―。ソフトバンクのスカウトのガンに表示された驚異の数字が、新怪物の襲来を告げていた。

 「夏は雰囲気が全然違う。緊張したけど“打てるもんなら打ってみろ”と思って投げた」直球は自己最速を5キロ更新。スライダーとツーシームを駆使し、打者3人を内野ゴロに仕留めた。わずか1イニングだったが、前田三夫監督(59)は「ボールがどんどん速くなっている。将来はプロに行く子」と手応え。この日は“温存”したドラフト候補の最速152キロ右腕・高島祥平(3年)の後継者として、太鼓判を押した。

 経歴も規格外だ。中学2年では硬式野球のポニーリーグで日本代表に名を連ね、世界大会で12イニングを投げ、列強相手に失点わずか1。0.75で最優秀防御率を受賞し、銅メダル獲得に貢献。「甲子園に一番近い高校。誰でもできる所じゃない。目立って上に行きたい」厳しい環境に身を置きたい思いから、帝京の門をたたいた。中学では体重90キロの巨漢だったが、走り込んで8キロ減量。「甲子園は夢じゃなくて目標」聖地デビューの瞬間を心待ちにしながら、牙を研ぐ。

 阪神・北村スカウトも「バランスがいい。体が大きい割に、腕がしっかり振れる。将来が楽しみ」と目を丸くした。「まずは150キロを超え、プロで松坂を超えたい」と16歳の眼中にあるのは95年以来、13年ぶりの深紅の大旗だけ。進化を続ける1年生が、勢いのまま手にする。

 ◆鈴木 昇太(すずき・しょうた)1992年5月2日、東京・立川市生まれ。16歳。武蔵村山八小1年から「青空」で野球を始め、武蔵村山一中では「小平ポニーズ」に所属。帝京では1年春に背番号20でベンチ入りし、今大会では背番号19。姉・裕子さん(19)は八王子実践春高バレーに出場し、今春から実業団のデンソーで活躍。180センチ、82キロ、右投右打。家族は両親と姉、妹。

マイマイブログより。
あの帝京で将来のエース候補なんだから凄いね、帝京魂で頑張ってほしいですね。