大健闘


現地時間6日、ドバイ・ナドアルシバ競馬場で行われたUAE1000ギニー(3歳牝、準重賞・ダート1600m、1着賞金15万米ドル、10頭立て)に、日本からアースリヴィング(牝3、美浦・小笠倫弘厩舎)がC.ルメール騎手騎乗で出走。中団の後方から直線で追い込み、勝ったM.キネーン騎手騎乗のソーシャイニー So Shiny(牝3、沙・J.バートン厩舎)から3馬身差の2着に健闘した。勝ちタイムは1分39秒06(良)。

 過去2走は速いスタートではなかったアースリヴィングだが、今回はロケットスタート。ただ隊形が落ち着くまでに外に逃げるところがあり、位置を下げてしまう結果となった。4コーナーを回ってから徐々に進出し、ルメール騎手の合図が出ると反応良い伸び。そのまま差し切るかというシーンもあったが、展開に恵まれた勝ち馬を捕らえることはできなかった。

 レース後のルメール騎手はこの馬の距離適性に関して、「マイルは全く問題ないし、あと1ハロン伸びても大丈夫」と語っていた。この後は馬の様子を見つつ、2月26日のUAEオークス(準重賞・ダート1800m)を目指す。

 なお、アースリヴィングの坂田厩務員は、このレースのベストターンドアウト賞(もっともよく手入れされた馬に贈られる賞)を受賞した。

 勝ったソーシャイニーは、父Indygo Shiner、母Sorpresiva(その父サザンヘイロー)という血統のアルゼンチン産馬。07年12月にアルゼンチンでデビューし、2戦目で初勝利。昨年5月のホルヘアトゥーチャ大賞(亜G1)では勝ち馬から短首差の2着に入っており、今回がそれ以来約9か月ぶりのレースだった。通算成績4戦2勝。

【小笠調教師のコメント】
「若い時期に長距離輸送をこなしてのレースですし、よくやってくれたと思います。スタッフも頑張ってくれましたし、なにより馬が頑張りました。道中若いところを見せたり展開が向かなかったりとアンラッキーな部分もありましたが、ああいう形で差す競馬ができたことは大きな収穫だったと思います。2着という結果は悪くないものだとは思いますが、それで満足してしまうことなく、UAEオークスでの優勝を目指します」(取材:須田 鷹雄)

格的には準重賞ですから兵庫ジュニアグランプリ2着でUAE1000ギニーもある程度通用はある意味納得、とにかく次も楽しみですね。