シダックスが廃部


社会人野球の強豪、シダックスが今季限りで野球部を廃部にすることが6日、分かった。7日に都内で同社の志太勤会長(71)が出席して緊急会見を開き、正式に発表される。この日所属する東京都野球連盟を志太会長らが訪れて届け出を済ませ、同時に日本野球連盟にも報告。チームにとって今秋の日本選手権(東京予選は19日から大田、本大会は11月11日から京セラドーム)が最後の大会となる。

 91年に軟式野球部として発足したシダックスは93年、硬式野球部として日本野球連盟に登録。元キューバ代表のデルガドらを招へいし、創部2年目の94年に都市対抗初出場の快挙を達成した。99年に日本選手権に優勝して初の日本一。02年11月には、志太会長から熱心に誘いを受けた元阪神監督の野村克也氏(71=現楽天監督)がGM兼監督に就任した。翌03年は野村監督の下で元キューバ代表のキンデラン、パチェコらを擁して都市対抗準優勝など、話題とともに実力でも社会人球界をリードしてきた。

 しかし、昨年オフに志太会長が絶大の信頼を寄せていた野村監督が楽天監督に就任。今夏、都市対抗2次予選で敗退した直後、志太会長は「山本さん(日本野球連盟前会長、5月26日に他界)も亡くなり、野村さんも帰ってこない。力が抜けてしまった。お金もかかるし」と情熱が薄れたことを明かしていた。

 選手にはこの日、詳細が説明された。社会人球界を席巻して13年。シダックスは静かにその短い歴史の幕を下ろす。

残念という言葉しか出てこないなぁ・・・。