鬼のような11連勝!!


 【日本ハム2-0阪神ひちょりが大きな1勝をわしづかみにした。日本ハム森本稀哲外野手(26)が3日の阪神戦の5回2死、関本の左中間を襲うライナーを横っ跳びキャッチ。6回2死二塁でも金本の大飛球を好捕し、2-0の接戦を制する原動力になった。チームは61年(当時東映)、06年に並ぶ球団タイの11連勝。トレイ・ヒルマン監督(44)は外国人監督3人目の通算300勝と記録ラッシュに沸く前年王者の勢いは止まらない。

 ≪超美技連発!≫緑の人工芝が大草原と化した。5回2死、阪神待望の初安打かという関本の打球が左中間へ。しかし、低くはうように現れた森本が横っ跳びし、着地の衝撃でも“獲物”をとらえて離さない。野生動物のような鋭い勘で、相手につけいるすきを与えなかった。

 ひちょり劇場は1度のみならず。6回2死二塁でも、金本の中堅フェンス際まで伸びる打球を背走しながらグラブに収めた。先発グリンが林に左翼線二塁打を打たれ、無安打無得点が途切れた直後。流れが傾くのを防ぐビッグプレーにも「(対戦相手の試合は)テレビで見てたり、実際のスイングで打球が上がる前からイメージできるもの。普通です」とこともなげに言った。

 これで連勝を11に伸ばし、61年と06年に続く球団タイ記録。交流戦に限っても昨年のロッテがマークした9連勝に並んだ。この間、2点差以内の勝利が7試合。外国人3人目の通算300勝を飾ったヒルマン監督は「堅い守りに、ここぞの1本とそつなく戦えている。ハングリー精神の証拠」と選手の姿勢を称えた。

 森本は3年間愛用してきたグラブを昨オフ、ひもをつけ替えて修復した。親指と人さし指の間、薬指付近の2カ所に捕球スポットがあり「網ではなく手でつかむ感触」がなじんでいる。大手術を重ね、同じグラブを17年間使い続けた新庄氏のように、好守を生む商売道具に愛情を注いできた。

 ヒルマン監督の来日初勝利は03年開幕の3月28日西武戦。当時「1番・中堅」に大抜てきされた森本は「300勝?もうそんなになりますか」と驚いたのも一瞬。すぐさま「後々振り返ればいい。監督も目指しているのは優勝だと思うんで」。堅守の申し子は常に先を読んでいる。

 ▼日本ハム・平野外野守備コーチ(森本の美技に)独特の勘、距離の合わせ方を持っている。

横浜戦を1つノーゲームで残してますが、無敗で交流戦折り返しという好調ですね。広島が残ってました・・・。(汗)