がんばれ!千葉香織!


 北京五輪に出場する女子ホッケー日本代表のFW千葉香織(26)=ソニー一宮=が、世界最高峰のオランダ・リーグに日本人として初めて参戦することが19日、明らかになった。所属するチームは昨季後期リーグ5位のロッテルダム。今年8月から来年5月までのフルシーズン、世界ランキング1位の強豪国でもまれ、メダル獲得へつなげる。日本代表はこの日、インドと親善試合第1戦を行い、千葉の2得点で2-1と競り勝った。

 北京切符獲得の原動力となった日本のエースが、世界最強リーグから実力を認められた。FW森本(天理大職)がスペイン、DF加藤(HANNO)、MF岩尾(森クラブ)がオーストラリアでプレーしたことはあるが、いずれも3か月の短期派遣。世界ランキング1位のオランダ、しかもフルシーズン参戦は日本人初となる。

 オファーを受けたのは世界トップ6による今年1月のチャンピオントロフィー(アルゼンチン)終了後。所属チームなどと話し合いを重ね、今月、オランダ行きを決意。千葉は「パワーも技術もすごい選手ばかり。もまれて消えてしまわないようにしたい」と話した。

 巧みなボールさばきと抜群の得点力で、昨年は国際連盟が選ぶ世界オールスター18人にも名を連ねた。157センチ、52キロと小柄だが「体格のハンデは感じない」。平均身長170センチ以上の屈強DFを相手にして技術面でのレベルアップをもくろむ。

 同じく代表のMF小野(コカ・コーラウエスト)もオーストラリア・リーグへ参戦予定。五輪前に中心線を組む2人の離脱は大きなリスクだが、日本代表の恩田昌史監督は「競争力を身につけて代表に反映させてくれればいい」と“海外組”から得るプラス面を強調する。

 この日は格下のインド相手に千葉がきっちり2ゴールを決めて勝利の立役者に。さくらJAPANのアイドルは「北京でもゴールを決めるために自信と技術を身につけてきたい」。最強国での武者修行に備え、インドとの残る3戦でもゴールを量産する。

 ◆オランダリーグ 1部リーグは12クラブで構成。プロ契約の選手はほとんどいない。前期が8〜12月、後期が2〜5月。昨季後期の優勝はデンボッシュロッテルダムは、昨季後期リーグ5位でプレーオフ進出を逃した。昨季の所属選手は20人で、オランダ代表選手1人、同ジュニア代表選手3人も所属している。

オランダリーグとはこれまた凄いね、とにかく頑張って欲しいですね。