早野宏史か(苦笑)


 日本ハム20日、札幌市内のホテルで梨田昌孝氏(54)の次期監督就任会見を開いた。契約期間は2年で契約金5000万円、年俸1億円。トレイ・ヒルマン監督(44)がまだ指揮を執っているため、08年からユニホームを着る新監督は現在の機動力野球に長打力を生かしたカラーを押し出す方針を示した。ヘッドコーチには福良淳一2軍監督(47)の昇格も濃厚となった。またヒルマン監督がロイヤルズの次期監督に就任することも決定した。

 近鉄が消滅した04年以来の現場復帰に、梨田氏の表情はほころんだ。「3年の充電期間で今が心身とも一番充実している。連覇チームに梨田色をアレンジし、もっと強いファイターズにしたい」と意気込みを語った。

 大社啓二オーナーは「北海道で節目の5年目を迎えるにあたり、最良の人」と評した。01年に近鉄でリーグ制覇した経験に加えソフトな人柄もファンサービス重視の球団方針にマッチ。会見ではダジャレオヤジを自認するように「(連覇で)ハムを食べ過ぎておなかいっぱいじゃ困る」とユーモアを交え、梨田流の強化方針を示した。

 ・慢心はナシダ 楽天の躍進で6球団の力の差はないと見る。「いきなり優勝を掲げるのではなくまずは3位以内。徐々に目標を上げていければ」と大風呂敷は広げない。

 ・手抜きはナシダ 1死一、二塁で打球が三遊間深くに飛んだ場面を具体例に「(封殺阻止で)一塁走者がいいスタートを切れば内野安打になる。助け合いが次のプレーを楽にする」と唱えた。

 ・型にはめるのはナシダ 高校生ドラフト1巡目で高校通算87発の中田翔大阪桐蔭)の交渉権を獲得。「壁に当たってもすぐ直すより温かく大きく育てたい」。また機動力を重視した現状の戦い方に満足することなく「長打をつけてバランスを整えたい」とした。

 フロント入りを要請されている白井ヘッドコーチに代わる参謀役に、福良2軍監督のヘッドコーチ昇格が濃厚となるなど組閣も着々と進行中だ。日本シリーズを残しながら08年日本ハムのビジョンが浮かび上がってきた。

 ≪田中幸 球団のコーチ就任要請辞退≫今季限りで引退する日本ハムの田中幸が、球団のコーチ就任要請を断っていたことが20日、明らかになった。18日のクライマックスシリーズ第2ステージ第5戦終了後、島田チーム統括本部長に「一度ユニホームを脱いでゆっくりしたい。縁があったらまた呼んでください」と伝えた。同本部長は「こういうこともあると思っていたが、ちょっと考え直さなければ」と話し、柏原純一編成担当ら候補の中から人選を急ぐ方針だ。

そんなダジャレキャラでしたか・・・。