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 J1タッグで快挙達成だ。アジアCLで日本のクラブとして初めて決勝進出を果たしたJ1浦和の対戦相手が25日、セパハン(イラン)に決まった。セパハンは川崎が準々決勝で惜敗した相手で、川崎はこの日のJリーグ強化担当者会議で浦和に情報提供のためのコーチ交流など全面協力を約束。浦和&川崎が日本サッカー界の威信をかけて強力タッグを結成し、アジアの頂点を目指す。

決勝トーナメント日程へ

 浦和の相手は、アルワハダUAE)を2戦合計3-1で下したセパハンに決定した。浦和の選手たちは決勝進出から一夜明けたこの日、チームの大原グラウンドで汗を流したが、FW田中達は「映像を見たけど、守備がしっかりしている。(イランへの)移動もあるし、しっかり調整したい」。対戦相手が決まり、表情が引き締まる。

 敵地での第1戦は11月7日で、既に2週間を切っている。未知の戦力に加え、長距離移動、5.5時間の時差…など浦和にとって不安要素も多い。だが、心強い助っ人が現れた。準々決勝でセパハンに惜敗した川崎が、異例の全面バックアップを約束した。

 この日、都内で行われた強化担当者会議に出席した川崎・福家三男強化本部長が、浦和・山道守彦強化部長と会談。福家氏は「浦和の優勝はJリーグ全体のステータス。私たちの悔しさも晴らしてほしいからね」と全面支援を明言した。

 その一つが『コーチ交流』。浦和には川崎から試合のビデオ映像、敵地の環境などの資料が渡されているが、「映像だけではわからないこともあると思う」と福家氏。Jリーグ期間中でありながら、浦和側が川崎の高畠コーチらに直接疑問をぶつけることにも理解を示し、可能な限り情報提供することを約束した。浦和−セパハン戦直後の11日には川崎−浦和戦があるが、日本サッカー界の悲願達成へ向けて異例の協力体制が実現する。

 浦和は現地にスタッフを派遣するなど独自調査も進めているが、川崎の選手は「あの厳しさは実際に経験しないとわからない」。過酷アウエー環境克服へ“生きた情報”は大きなアドバンテージ。山道氏は「フロンターレさんには感謝している」と感謝感激だ。

 「まだ優勝したわけじゃない。あと2試合、全力でやりたい」とMF長谷部。アジア制覇まで、あと一歩。強力タッグが浦和を頂点に導く。


 【セパハン0-0アルワハダセパハンがアウエーで引き分けに持ち込み、第1戦のアドバンテージを生かして決勝進出。ボナチッチ監督は「守備とカウンターでいいプレーを見せた」と話した。決勝で当たる浦和に関しては準々決勝・川崎F戦の経験から「日本人は中東の選手より素早く、対戦したくなかった。浦和はいいチーム」と警戒。また浦和優勝の場合はJリーグ王者が対象となる開催国枠が日本を除くACL最高位のクラブに与えられるため、決勝の結果を問わず初のトヨタ・クラブW杯出場が決まった。
こういう記事読むと取り逃がした魚の大きさを痛感しますね・・・。