いい売り時でしたね。


 ブラジル人FWフッキ(21)が東京Vから電撃退団する可能性があることが17日、明らかになった。12日のF東京戦で主審に侮辱的な発言をしたとして3試合の出場停止処分を科されたことを受け、Jリーグへの怒りを爆発。不可解な判定に不満を示し、Jリーグでのプレーに嫌悪感を示した。東京V退団も辞さない構えで、Jリーグに対する猛反発は今後波紋を呼ぶこと必至。東京Vは川崎から獲得後、わずか2試合でエースを失う危機に陥った。

 我慢していた怒りがついに爆発した。フッキはこの日、東京Vの練習を終えた後、胸にたまっていた思いをぶちまけた。前節のF東京戦で試合終了間際、相手DFと競り合ったプレーでファウルを受け、2枚目の警告で退場。その際、主審に対して暴言を吐いたと判断された。15日のJリーグ規律委員会で16日のナビスコ杯・清水戦を含む3試合の出場停止処分を科された。怒りの矛先はその判断を下したJリーグに対するものだった。

 日本語で「バカ」と言ったとされた暴言に関し、フッキは「僕は絶対に言っていない。3試合の出場停止はあり得ない」と語気を強め、「ヴェルディは素晴らしいクラブだし、サポーターも素晴らしいし、本当に感謝している。だけど、そういう判断ならもうJリーグではプレーしたくない」と一気にまくし立てた。

 15日に行われたJリーグの規律委員会では、クラブ側や代理人らの説得もあり、謝罪。だが、内心は自分の正当性を強く信じていた。Jリーグの担当者からは「君は体が強いんだから、もっと冷静にプレーしなさい」と指摘を受け、さらに怒りを募らせた。「僕だって試合中に蹴られたりユニホームを引っ張られたり、暴言を吐かれたりしている。それでも、ファウルは取ってくれない」とし、「こんな状況なら外国人選手はJリーグでプレーできない」と訴えた。

 この日の練習前にはチームメートに対し、「暴言は言っていない。試合に出られなくて申し訳ない」と話し、クラブ側にはJリーグに対する不信感を伝えた。怒りが頂点に達したフッキはJリーグ側の決定に反発し、東京V退団も辞さない構え。エースの電撃離脱となれば、東京Vにとっては大きな痛手となるだけに、今後の動向が注目される。

いやー、いい時に売り払えてよかったんじゃないですかね。