神奈川県の危機


 日産自動車は9日、合理化策として、硬式野球部、卓球部、陸上部の3部を休部すると発表した。

 野球部は1959年に設立され、84年には都市対抗野球大会優勝。98年にはエース・川越英隆投手(現オリックス)を擁し、2度目の優勝を飾った強豪。去年のドラフトでは野上亮磨投手が西武2位指名、堂上隼人捕手がソフトバンクから育成枠で指名を受けるなど数多くのプロ選手を輩出していた。日産野球部出身の主なプロ野球選手は川尻哲郎投手(元楽天)、梵英心内野手(広島)、高崎健太郎(横浜)などがいる。

 陸上部は実業団日本一を決める全日本実業団駅伝の常連チームで、1989年の第33回で優勝を飾っている。今年は22位と下位に沈んだ。他には十和田八幡平駅伝で5回優勝、現所属のサイラス・ジュイがハーフマラソンなどで好成績を残している。OBには91年の福岡国際マラソンを制した森田修一がいる。

 卓球部は個人で08年全日本卓球選手権大会で森田有城が準優勝、団体では07年の全日本卓球選手権大会・団体の部で優勝を飾るなどの成績を残していた。

 同社は2009年3月期連結決算予想を発表、純損益を従来予想の1600億円の黒字から2650億円の赤字へ下方修正。同年3月期の営業損益の予想も2700億円の黒字から1800億円の赤字に修正した。営業赤字に転落するのは14年ぶりで、カルロス・ゴーン氏が経営トップに就任して以来、初めて。

 また、全世界での人員数を2009年度中に2万人削減し、23万5000人から21万5000人にすることを発表していた

川越英隆オリックス投手
「知らせを聞いて寂しい気持ちでいっぱい。オフの自主トレでもお世話になっていたので、帰るところがなくなってしまったような感じがする」

梵英心・広島内野手
「残念です。休部なので、まだどうなるか分からない状態だと思う。早くすっきりと(活動が)始まってほしい」

押本健彦ヤクルト投手
「残念でならない。ショックです。12月に行った時は聞いてなかった。世間では車関係の風当たりが強いが、大丈夫だろうと思っていた」

青木高広・広島投手
「こんな形で休部になるのはすごく寂しいこと。OBであるわたしがプロで頑張って、日産に恩返しをしたい」

加藤宏純・日産自動車陸上部監督
「16年監督をやってきたが、急に言われたのでどうしていいか全然わからない。道半ばの選手がかわいそう。移籍先を含め、選手を一番に考えて動いてあげないといけない」

日産自動車九州野球部に関しては不明ですが・・・、基本厳しい流れでしょうね。
都市対抗野球は神奈川で3枠+関東予選枠を持っているのですが三菱ふそう川崎と日産の廃部でJOMOと東芝は無条件で行かれるようになるのか或いは関東という枠組で予選方法が変わるのか・・・。
そして世界のトヨタ様はこのご時勢何処まで残せるのかも興味深いですね。