惜しい・・・。


 日本ハム多田野数人投手(29)が10日、ロッテ9回戦(札幌ドーム)で九回二死までノーヒットノーランの快投を演じ、1安打でプロ初の完封勝利(4勝目)を挙げた。

 多田野は3回パーフェクトと素晴らしい立ち上がりを見せ、四回に四球で初めての走者を出したが安打は許さなかった。七回に打線が2点の追加点を挙げた直後の八回、二死から連続四球を与えてピンチを迎えるが、西岡を一ゴロに抑えて切り抜けた。

 九回も簡単に2人を打ち取ってあと1人となったが、大松が右前打を放って大記録達成はならなかった。それでも多田野はロッテ打線を1安打4四球1失策の走者6人に抑える119球の熱投を見せた。

 多田野は「初回に1点取ってくれたので楽な気持ちで投げることができた」と試合を振り返り、ノーヒットノーランに関しては「ヒットの打球を野手の方が取ってくれていたのであまり考えませんでした」と答えた。

 達成していればプロ野球史上74人、85回目。両リーグ通じては2006年9月16日の山本昌(中日)以来、パ・リーグでは2000年のエルビラ(近鉄)以来9年ぶりの快挙となっていた。