他人の不幸は


 悲願の欧州初制覇を目指すチェルシーに、激震が走った。国際サッカー連盟FIFA)は3日、プレミアリーグの強豪チェルシーに対し、来年1月と来夏の2度の移籍期間中の選手獲得を禁じる処分を下した。07年にフランス1部ランスからフランスのユース代表でプレーするMFガエル・カクタ(18)を獲得した際、同選手にランスとの契約を破棄するよう誘導する違反があったため。

 処分により、チェルシーは11年1月まで新たな選手と契約できない。FIFAはカクタにも4カ月の出場停止を科したほか、同選手とチェルシーに78万ユーロ(約1億200万円)の賠償金、加えてチェルシーに「トレーニング料」13万ユーロ(約1755万円)をランスに支払うよう命じた。チェルシーはCAS(スポーツ仲裁裁判所)へ上訴することができる。

 今季チェルシーACミランから名将アンチェロッティ監督を迎え、リーグ4連勝で首位に立つ。大物監督を獲得する一方で、FWパト、MFピルロらの獲得には失敗。欧州チャンピオンズリーグ初優勝を目指し、冬の移籍市場で補強する段取りだった。例年、シーズン半ばに主力選手に故障者が続出するチームだけに、今回の裁定はチェルシーに暗い影を落としそうだ。

蜜の味とはよく言ったものです。同じロンドンにある別のチームが好きな人間にとってはありがたいニュースで。w