訃報


 プロ野球東映(現日本ハム)で投手として活躍し、ヤクルトや日本ハムで監督を務めた土橋正幸(どばし・まさゆき)氏が24日午後10時56分、側索硬化症のため東京都内の病院で死去した。77歳。東京都出身。葬儀・告別式は29日午前10時から東京都港区の梅窓院で。喪主は妻泰枝(やすえ)さん。

 1955年に東映に入団し、強気な投球で頭角を現した。58年に9連続奪三振を記録した。61年に自己最多の30勝をマークし、62年にはチーム初の日本一に貢献して最優秀選手に輝いた。67年で現役引退した。通算成績は162勝135敗、防御率2.66。

 投手コーチなどを経て、73年後期に日拓ホーム(現日本ハム)の指揮を執り、84年途中から86年までヤクルト、92年に日本ハムを率いた。近年はその年に最も優れた先発完投型の投手をたたえる沢村栄治賞の選考委員長も務めた。

 王貞治ソフトバンク球団会長「オールスターでの初ホームランが土橋さんからでした。普段の対戦はありませんでしたが、江戸っ子らしい小気味よいピッチングが印象的です。心よりご冥福をお祈りいたします」

 野村克也氏「(南海時代に対戦し)せっかちで“ちぎっては投げ、ちぎっては投げ”の投球スタイルで、田舎育ちでのんびりしていた私は自分のペースで打てず、相性がよくなかった。また同学年の選手が亡くなった。寂しいかぎりだ」

 日本ハム栗山英樹監督「入団2年目に初めてスタメンで使ってくださったのが土橋監督で、それを伝えられた時のことは今も忘れません。プロ野球は戦い、男の勝負なんだということを学ばせてもらった」

自分のHNはこの方由来のものでしたので・・・、寂しい限りです。