一応ふれる。


バスケットボール・Wリーグの2004年度シーズンは先月開幕したが、初戦から5連勝と好スタートを切ったのが日本航空だ。全15選手のうち、アテネ五輪日本代表の藪内夏美、矢代直美を含む4人は同社の客室乗務員で、機上のみならずバスケ界でも、“上昇気流”に乗っている。

 チームは1967年に同好会として発足。81年から同社が本格的な強化に乗り出し、旧日本リーグなどで戦ってきた。6年前には、韓国の企業チームで実績を持つ林永甫(イム・ヨンボ)監督を招いて一層の強化を図り、2シーズン前には過去最高の2位を記録している。だが、現在リーグ4連覇中のJOMOには歯が立たず、昨季までは0勝17敗とカモにされてきた。

 だが今季開幕戦で、その天敵JOMOから初の金星を挙げ、これを機に勢いづいた。この試合では、主力3選手の引退でメンバーが入れ替わった相手チームの弱点を林監督が見抜き、試合途中で守備システムをマンツーマンからゾーンに切り替えた作戦が的中。「まず、大きな山を一つ越えた」と監督が振り返る、貴重な勝利となった。

 チームの特徴は組織的プレーで、2対2や3対3の形から選手が連係して動き、好位からフリーでシュートが打てる選手を生み出す。日ごろから連係プレーを入念に繰り返していることに加え、全選手が同じ寮に住み、「厳しい練習をこなす反面、コート外では皆がとても仲良し。ここが一番楽しいチームだと思う」(藪内主将)という雰囲気の良さも、連係プレーの成功につながっているようだ。

 「社業とバスケの両立」を掲げているチームだけに、オフシーズンは客室乗務員や事務職として通常の勤務もこなす。特に五輪代表となった2選手は知名度も増し、機内でお客さんから声をかけられたり、サインを求められることもあるという。

 藪内主将は、バスケに対する世間の認知度が高まったことを実感しつつ、「会社のため、さらにはバスケ界活性化の火付け役となるためにも、もっと勝っていきたい」と、初優勝も視野に入れつつ、より一層の飛躍を図るつもりだ。(吉見 光次)

確かにid:saetas00さんのおっしゃるとおり私も客室乗務員と結びつけて話を持っていく手法には若干食傷気味ではありますが、世間一般の認知をえるまでは仕方ないと思いますし、讀賣さんが一番JALを扱ってくれるんで感謝はしてます。