せっかくのチャンスだから


 川崎が23日のJリーグ柏戦(日立柏)で、アジアチャンピオンズリーグACL)準々決勝セパハン(イラン)の第1戦(19日、0―0の引き分け)から、先発8人を入れ替えることが22日、分かった。第2戦(26日・等々力)に向け、連戦で疲労している日本代表MF中村憲剛(26)ら8選手はベンチ入りしない。セパハンACLを万全の状態で行う中、川崎もアジア制覇へ完全集中モードに突入した。

 ミニゲームを終えると、憲剛、ジュニーニョら主力8選手はビブスを脱いだ。本来、試合用にセットプレーの確認をするはずだが、ピッチサイドに座り“休憩”。8選手は、遠征に帯同しないことが決まった。「今一番戦える選手を(メンバーに)選んだ」と、関塚隆監督(46)は説明した。

 やむを得ない決断だ。イスファハンへの移動は往復45時間を要した。慣れない環境の中での試合と「ピッチも硬かったから疲労がたまっている」と指揮官は言う。Jリーグの規約には「先発11人は直前5試合のうち1試合以上先発出場した選手を6人以上含まなければならない」とあるが、今回は黒津、大橋ら含め7人おり、抵触しない。

 セパハンは準決勝の2試合の間にリーグ戦はなく、完全にACL集中モード。川崎は22日現在、首位・浦和に勝ち点22離され、リーグ戦よりアジア王者を狙う方が現実的だ。もっとも、ACLも柏戦も先発するDF伊藤は「ACLのために入れ替えるのではなくて、今回のこのメンバーが強いと監督が判断したと思う」と語った。

 復調しているFW我那覇は先発奪回をアピールしたい。初先発のルーキー養父(やぶ)も、サテライトリーグなどで結果を出しチャンスを待っていた。「柏に勝って雰囲気良くACLのタイトルに近づけたい」と、養父が言うように、メンバー入りした選手は心も体も充実してアジア王者を狙う。

 ◆川崎が4強に進むためには 第1戦0―0のため、第2戦勝利なら進出。負けなら敗退。0―0の引き分けの場合、2試合の得失点差がともに0で並ぶため15分ハーフの延長戦、PKに。ただ、1―1や2―2など点が入る引き分けは、アウェーゴール数が多い方が勝利となるため、川崎の敗退となる。

那覇も復帰へのアピールになるし、柏に行くメンバーはとにかく頑張ってきて欲しい、かく言う私は今日も中野ですが・・・。でもセパハン戦には絶対行きます!!