頑張れるかな?


 赤木高太郎騎手(38)=栗東・フリー=が来年から拠点を美浦トレセンに移すことが30日、分かった。今年は念願のJRA重賞初制覇を成し遂げるなど飛躍。さらなる活躍の場を求めて、1月6日から美浦入り。所属変更手続きはしないものの、事実上の完全移籍で勝負をかける。

 1次試験免除の特例なしで、公営から初めてJRAに移籍する原動力となった“パイオニア精神”は失っていなかった。「乗りたい。その気持ちだけ。ヘルメットとムチ1本で勝負できるのが騎手。新天地で頑張りますよ」事実上の関東への移籍を決意した赤木が本紙の取材に答えた。

 7月のプロキオンSヴァンクルタテヤマでV。“移籍”でさらに飛躍したいという思いはJRA重賞初制覇を飾ったころから抱いていた。「中京開催などで関東馬に乗せてもらうことが多い。その縁を大事にしたい」栗東の関係者にその意思を伝えると、快く送り出してくれた。美浦からも早速、調教の依頼が届いた。美浦で調教に乗り、常に関係者と接することで信頼関係を築き、騎乗数を増やしていくつもりだ。

 正月開催は京都で騎乗するが、拠点を美浦に移す1月6日以降は、関東が主戦場になる公算が大きく、妻と2人の子供を残しての単身赴任となる。「JRA移籍の時も絶対合格しないと言われましたが、自分は自分から動いて人生を切り開いてきたんです」と闘志満々の赤木が09年、関東に新風を吹き込む。

 ◆赤木 高太郎(あかぎ・こうたろう)1970年1月21日、岡山県生まれ。38歳。87年に兵庫・園田の斎藤裕厩舎からデビュー。地方では通算1176勝をマーク。03年秋に地方所属騎手として初めて騎手試験の1次試験を突破。04年2月に2次試験もパスして、同年3月にJRAに移籍し、栗東・坪憲厩舎に所属。05年3月にフリーに。JRAでは2766戦156勝。今年は27勝で関西リーディング22位。今年のプロキオンSヴァンクルタテヤマ)で重賞初制覇。160センチ、50・5キロ。家族は妻と2男。

関東は後藤あたりが顔利かせる位のところなんで是非頑張ってほしいですね。